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竹馬屋(今日の俳句)

「今日の俳句」を改めました。April 2016
俳句関連のつぶやきのプログになります。
白菜

【         】白菜を切る妻無言

 

【 】内には何がふさわしいでしょう?

  次から選んでください。
 1.ざつくりと  2.ざくざくと  3.さつくりと

 4.さくさくと  5.あつさりと  6.すつきりと

 7.ぶつすりと  8.ぶすぶすと  9.ざくりざくりと

   10.その他のオノマトペ

 

昨日の句会でオノマトペの導き出すシメージが話題になった。

提出句は「あつさりと白菜を切る妻無言」である。

句会では、前回の「 ざつくりと大根切るや老の恋 」に続く句としても詠まれた。

作った本人に意識はなかったが、並べてみると面白い。

 

以下、白菜を切る様をうたった句を拾ってみた。


オノマトペを使っては、
 白菜に包丁ざくと沈みけり  稲畑廣太郎
 ざっくりと白菜断つは悔を断つ  西野百合子
 白菜をざつくり妻の朝始まる  市川伊團次
 白菜をざくと二つに春近し  林原耒井

 

切る時の感情を詠んだもの、
 怒るより許す白菜八つ切りに  小高沙羅
 白菜をまふたつに割る恋慕なり  永島靖子

 

切られた様・状況、
 白菜の切口甘き厨かな  河合 甲南
 白菜割り光の尻をもてあます  北原志満子
 白菜を割くやまばゆき水の香よ  中島吉子
 白菜を割る激浪を前にして  大野林火
 白菜を割る一涛の迫るとき  小澤克己
 真二つに白菜を割る夕日の中  福田甲子雄
 白菜の真二つに切り売られけり  竹知 潔
 キリストのうしろ白菜真二つ  波多野爽波
 白菜を割くにもひびく余震かな  林和琴

 

 

 

| 竹馬屋 | - | 14:33 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
蕪村の恋の句

句会にこんな句を出した。

 

 ざつくりと大根切るや老の恋 杉竹

 

この句は蕪村の次の句に添えて作ってみたもの。


 老が恋わすれんとすればしぐれかな 蕪村

 

この句を本歌にしたと思われる句がある。
    老の恋春の時雨はすぐやみて 草間時彦
冬の冷たい時雨を「春の時雨」にかえて、はかなく少し柔らかい。
次の句は、燃え立つほうに向かう。
    緋牡丹や蕪村にありし老の恋 北野民夫

 

ところで、蕪村の「老が恋」の本歌は次の慈円の歌といわれている。
 我が恋は松を時雨の染めかねて真葛が原に風騒ぐなり 慈円
慕う人の心を動かすことができない恋の苦しさを、葛の葉ががぜに翻って裏葉を見せる「恨み」と詠んでいた。

 

これからはこの「老の恋」をテーマにすることを考えた。

 

手始めに、蕪村の恋の句らしきものを拾ってみた。

 

 春雨や同車の君がさざめ言
 白梅や誰が昔より垣の外
 妹が垣根三味線草の花咲ぬ
 恋さまざま願の糸も白きより
 二人してむすべば濁る清水かな
 にほひある衣も畳まず春の暮れ

 

蕪村には、「北寿老仙をいたむ」という「俳詩(新体詩)」もある。
 君あしたに去りぬ
 ゆうべの心千々に何ぞ遥かなる。
 君を思うて岡の辺に行きつ遊ぶ。
 岡の辺なんぞかく悲しき。

この書き出しのこの部分は、追悼の詩であっても、読み方で、何やら恋の句に見えてる。

 

 愁ひつつ岡にのぼれば花いばら
 遅き日ののつもりて遠き昔かな
 春雨や小磯の小貝ぬるるほど

 

 

| 竹馬屋 | 俳句 | 14:19 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
弥涼暮月

弥涼暮月(いすずくれつき・いすずくれづき)とは、陰暦6月の異名。涼しい暮れ方の月という意味。
青水無月、《青葉の茂るころの意から》陰暦6月の異称。《季 夏》

季語としてこの「青水無月」は茂る青葉のイメージを伴って使われる。


この水無月(みなづき)の異称はたくさんある。

晩夏(ばんか)・季夏(きか)・風待月(かざまちづき)・林鐘(りんしょう)・徂暑(そしよ)・庚伏(こうふく)・鶉火(じゆんか)・陽氷(ようひょう)・熱月(ねつげつ)・溽暑(じょくしよ)・蝉羽月(せみのはつき)・田無月(たなしづき)・旦月(たんげつ)・常夏月(とこなつづき)・鳴神月(なるかみづき)・晩月(ばんげつ)・伏月(ふくげつ)・松風月(まつかぜづき)など。

 

戸口から青水無月の月夜かな 一茶

| 竹馬屋 | - | 18:16 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「灸花(やいとばな)」 

 

花期は7月から9月頃で、筒状の花。花弁は白色、中心は紅紫色であり、その色合いが灸を据えた跡のようなので名付けられた。《季 夏》


別名に「屁糞蔓(へくそかづら)」「馬食はず(うまくはず)」。これは、枝や葉をもむと悪臭があることからこの名前になったという。
素敵な色合いの可愛らしい筒状の小花を早乙女の花笠に見立てた「サオトメカズラ(早乙女葛)」「サオトメバナ(早乙女花)」という別名もある。ものは見方によると感心する。

 

菎莢(ざふけふ・かわらふじ)に 延(は)ひおほとれる屎葛(くそかずら)絶ゆることなく宮仕へせむ 高宮王(たかみやのおおきみ)万葉集
くだらぬものおもひをばやめにせむなにか匂ふは屁糞蔓か 若山牧水
万葉の世に歌はれしへくそかずらわが生垣にからみつつ咲く 増井多恵子
秋さればへくそかずらの花にさへうすくれなゐのいろさしにけり 尾山篤二郎
名をへくそかづらとぞいふ花盛り 高浜虚子
灸花微熱の五体もてあます 古川塔子
灸花ふたつの指に抓み摘む 後藤夜半
引つぱつてまだまだ灸花の蔓 清崎敏郎
昼暗き山路に灯す灸花 川野秋恵

 

| 竹馬屋 | - | 17:49 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
霍乱(かくらん)

「揮霍撩乱(きかくりょうらん)」=「はげしく動かし入り乱れる」の略。
暑気あたりによって起きる諸病の総称で、日射病のことをさすが、古くは吐上、下痢などの病状をいった。

ふだんきわめて健康 な人が珍しく病気になることのたとえで「鬼の霍乱」と言う使い方でしか見たことがなかったが、これが夏の季語である。

 

霍乱や天井の板のせゝかまし 正岡子規

霍乱の廝にこもるあつさかな 正岡子規
霍乱にかゝらんかと思ひつつ歩く 高浜虚子
霍乱のあと白髪となりにけり 井出寒子
合歓静かに霍乱の人覚めてあり 内田秋皎
霍乱のさめたる父や蚊帳の中 原石鼎
霍乱や一糸もつけず大男 村上鬼城

霍乱といふ語俄に照花菜 高澤良一

 

夏の季語といっても、例句にみるように「日射病」とは違って季語として季節感は薄いのかとも思う。季語重なりが多く見られる。
 

霍乱や迷句ばかりを重ねたる 杉竹

 

| 竹馬屋 | - | 17:34 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
竹酔日 
「竹酔日」は、「ちくすいび」「ちくすい じつ」「ちくすいにち」。読みが定まらない感のある語。
「竹迷日(ちくめいにち)」とも「竹植う/竹移す」の傍題。竜生日、竹誕日などともいう。
陰暦五月十三日の行事(新暦で2016 年は 6 月 17 日)。中国の俗説で、竹を移植するのに最良とされる日。その名前の通りこの日は竹が酔っているので、移植されたことがわからず、よく根付くという。
この日に竹を植えられなくても、「5月13日」と書かれた紙を竹に貼るだけでも同様の効果が得られると言われている。また、この日はかぐや姫が月に戻った日とする説もあるそう。

降らずとも竹植うる日は蓑と笠 芭蕉
竹植うる日もひとの来て遊びけり 井上士朗
竹買ふて竹植うる日に植ゑにけり 正岡子規
竹酔日胡麻を煎る香の中にあり 能村登四郎
竹酔日くもり硝子に日がにじむ 鍵和田秞[ゆう]子 
茶殻みな広がつてをり竹酔日 岡田史乃
さぶるこの呂の字はいのち竹酔日 加藤郁乎
竹植うる日の夕あかりいつまでも 星野麦丘人
啼き合うて竹植うる日の雀かな 遠藤千鶴羽
竹植うる日とや李白に酒のうた 福島壺春
介錯を頼む友なし竹移す 田川飛旅子
竹移すものの像(かたち)が見えかくれ 宮坂静生
 
| 竹馬屋 | - | 06:50 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
一夜酒
一夜酒(ひとよざけ)
甘酒には麹とお米を使って造る「麹甘酒(こうじあまざけ)」と、酒粕を湯水に溶いて作る「酒粕甘酒(さけかすあまざけ)」がある。酒粕と砂糖などを使って造る酒粕甘酒は、酒粕の中にアルコールがたっぷり含まれているから、当然お酒の味が強くなる。しかし本来の麹甘酒は、炊いたご飯に麹とお湯を混ぜ、ひと晩暖かい場所におくとできあがる甘い飲み物で、ひと晩出来ることから「一夜酒」という。酒という字が付いているが、アルコールは一切含まれていない。甘酒は一般的に冬の飲み物だと思われがちだが、歳時記では、甘酒は夏の季語になっている。古文書『守貞漫稿(もりさだまんこう)』の「甘酒売り」の項に、「江戸京坂では夏になると街に甘酒売りが多く出てきて甘酒を売っている。一杯四文である」としるされている。江戸時代は、夏の死亡率が一年中で一番高く、病人や老人、子供を始め、大人でも仕事などで無理が続くと暑さで体力が一気に低下し、亡くなる人が多かったようで、栄養たっぷりの甘酒は体力回復に非常に効き目があり、夏の必需品として人気が高まり、夏の風物詩になったようだ。

(「守貞漫稿」には、おおよそ、「夏の間に売り歩くのは、甘酒売り。 京、大阪は、夏の夜にだけ甘酒1杯6文で売っている。 江戸では、甘酒1杯8文で1年中売っている。 京、大阪も江戸とも売り方は、変わらない。ただ、甘酒の釜は、江戸では、真鍮釜を用いる。 釜は、担ぐ箱の上に置く。京、大阪は、鉄釜を使う。 江戸とは、違い、釜は、箱の中に置く。江戸も鉄釜を使う甘酒売りもいて、その場合は、京、大阪と同じで箱の中に釜を置く。」とある。)


 御仏に昼供へけり一夜酒 蕪村
 舟あつし船頭見えず一夜酒 正岡子規
 あんどんは客の書きけり一夜酒 正岡子規
 日盛りの柱にもたれ一夜酒 鈴木鷹夫
 芝居はね横丁に酌む一夜酒 飯泉善一郎
 飲みごろの熱さを味の一夜酒 鷹羽狩行


一夜といえば、「一夜草(ひとよぐさ)」がある。こちらは春の季語。
春の野にすみれ摘みにと来し我ぞ野をなつかしみ一夜寝にける(山部赤人『万葉集』)
この和歌から、「菫」は、『一夜草』と呼ばれるようになったようだ。
「月見草」や「待宵草(まつよいぐさ)」などのように、夜、咲いて、朝にはしぼんでしまう花を、「一夜花(ひとよばな)」というが、「菫」の場合は、そうではない。立ち去ることができず、一夜を過ごしてしまうほど、いとおしい花だということなのだ。ゆかしい紫の花びらと、飾り気のない姿。うつむき加減に恥らう素直な様子が、人々の足を、止めてしまうのでしょう。じつは、「菫」には、「二夜草(ふたよぐさ)」という異称もある。一夜、また一夜と重ねて、さらに愛情を深めていったのだ。今でも、心から愛され続けている花だ。

 一夜草夢さましつついにしへの花と思へばけふも摘むらん (蔵玉集)
 馬齢とて齢の中や一夜草 西村半石
 菫ほどな小さき人 に生まれたし 夏目漱石
 
| 竹馬屋 | | 14:05 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
嬬恋


葛咲くや嬬恋村の字(あざ)いくつ 石田波郷

石田波郷第二句集『風切』所収。季語は「葛の花」で初秋。
1942年(昭和17年)8月の作。年譜には、「秩父、伊豆、軽井沢、沓掛などへ旅行」とある。
波郷はこの年6月27日に結婚。結婚後すぐに伊香保へ新婚旅行に行っているが、この8月の旅には新妻を伴っていたのかはわからない。
波郷の自句自解には、「草津にいる義妹(妻あき子の妹)を迎えにゆく途中、沓掛軽井沢に遊び、・・・一村が一郡の大きさをもつという嬬恋村の字々(あざあざ)を通り抜けた(「波卿百句」)。」とある。「嬬恋村」の「嬬」は、新妻あき子を読者に連想させる。「字(あざ)いくつ」は嬬恋村の大きさとともに妻を想う気持ちの大きさをも暗示する。単に妻を恋うというだけではなく、健康的な肉体的欲望の表出が「葛咲くや」にはあるとも読める。葛と嬬恋という美しい地名がぴったり照応していると歳時記には記される。

天明3年(1783年)の浅間山の大噴火では鎌原村(現在の鎌原地区)が火砕流や土石流に飲み込まれ、同地区の住居は壊滅したが、その折に唯一残ったのが観音堂だった。この観音堂の隣りにある嬬恋郷土資料館の前に波郷自筆の句碑が設けられている。嬬恋村発足100周年の記念として建てられたものという。
| 竹馬屋 | | 20:22 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
蟭螟(しょうめい)
蟭螟(しょうめい)という季語があるという。
辞書には、「蟭螟(しょうめい)《「列子」湯問にある、蚊の睫毛に巣を作りそこで子を生むという伝説から》蚊のまつげに巣くうという、想像上の微小な虫。「かのまつげむし」(夏の季語) 転じて、ごく小さなもの。」とある。
対語は、大鵬・鯤鵬(こんほう)。
鯤鵬の、「鯤」は大魚,「鵬」は大鳥、ともに「荘子逍遥遊」にみえる想像上の動物で、この上もなく大きなもののたとえ。

  蟭螟や人に生まれてほ句作り 松根東洋城
  見たきものあり蟭螟のかくれんぼ 山中蛍火
  蟭螟のその睫毛にもさらに虫 辻田克巳

「列子」湯問より
湯又問:「物有巨細乎?有修短乎?有同異乎?」
革曰:「渤海之東不知幾億萬里,有大壑焉,實惟無底之谷,其下無底,名曰歸墟。八絃九野之水,天漢之流,莫不注之,而無疚妓在瓠B驚耆五山焉:一曰岱輿,二曰員嶠,三曰方壺,四曰瀛洲,五曰蓬萊。其山高下周旋三萬里,其頂平處九千里。山之中料蟲郤決瀘ぁぐ憤搦探閙瓠B蕎繚暮軍Ф盒漫ぢ蕎絛捩抒Ы禺福珠玕之樹皆叢生,華實皆有滋味;食之皆不老不死。所居之人皆仙聖之種;一日一夕飛相往來者,不可數焉。而五山之根無所連箸,常隨潮波上下往還,不得蹔峙焉。仙聖毒之,訴之於帝。帝恐流於西極,失群仙聖之居,乃命禺彊使巨鼇十五舉首而戴之。迭為三番,六萬歲一交焉。五山始峙而不動。而龍伯之國有大人,舉足不盈數步而暨五山之所,一釣而連六鼇,合負而趣歸其國,灼其骨以數焉。於是岱輿員嶠二山流於北極,沈於大海,仙聖之播遷者巨億計。帝憑怒,侵減龍伯之國使阨,侵小龍伯之民使短。至伏羲神農時,其國人猶數十丈。從中州以東四十萬里得僬僥國,人長一尺五寸。東北極有人名曰諍人,長九寸。荊之南有冥靈者,以五百歲為春,五百歲為秋。上古有大椿者,以八千歲為春,八千歲為秋。朽壤之上有菌芝者,生於朝,死於晦。春夏之月有蠓蚋者,因雨而生,見陽而死。終北之北有溟海者,天池也,有魚焉,其廣數千里,其長稱焉,其名為鯤。有鳥焉,其名為鵬,翼若垂天之雲,其體稱焉。世豈知有此物哉?大禹行而見之,伯益知而名之,夷堅聞而志之。江浦之間生麼蟲,其名曰焦螟,群飛而集於蚊睫,弗相觸也。栖宿去來,蚊弗覺也。離朱子羽方晝拭眥揚眉而望之,弗見其形;䚦俞師曠方夜擿耳俛首而聽之,弗聞其聲。唯黃帝與容成子居空峒之上,同齋三月,心死形廢;徐以神視,塊然見之,若嵩山之阿;徐以氣聽,砰然聞之,若雷霆之聲。吳楚之國有大木焉,其名為柚。碧樹而冬生,實丹而味酸。食其皮汁,已憤厥之疾。齊州珍之,渡淮而北而化為枳焉。鸜鵒不踰濟,貉踰汶則死矣;地氣然也。雖然,形氣異也,性鈞已,無相易已。生皆全已,分皆足已。吾何以識其巨細?何以識其修短?何以識其同異哉?」
江浦之寮菰蟲,其名曰焦螟,群飛而集於蚊睫,弗相觸也。栖宿去來,蚊弗覺也。離朱子羽,方晝拭眥揚眉而望之,弗見其形;𧣾俞師曠方夜擿耳俛首而聽之,弗聞其聲。唯黃帝與容成子居空桐之上,同齋三月,心死形廢;徐以神視,塊然見之,若嵩山之阿;徐以氣聽,砰然聞之若電霆之聲。(列子/湯問篇)

「名人伝」(中島敦)に描かれる「飛衞と紀昌」もこの一節にある。
 
| 竹馬屋 | - | 09:09 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
立夏
今日は立夏。
「首夏」という言葉がある。
辞書には、「1 夏の初め。初夏。2 陰暦4月の異称。《季 夏》「―の家朝に深夜に貨車轟き/波郷」」とある。

三夏その首夏告げわたる風なりけり 高澤良一
花鳥のあかぬわかれに春くれてけさよりむかふ夏山の色 (首夏の心をよみ侍りける 西園寺実兼『玉葉集』)
今朝よりは袂も薄くたちかへて花の香遠き夏衣かな (後花園院『新続古今集』)

「しゅか」には、朱夏の項もある。
「朱夏」《五行思想で、赤色を夏に配するところから》夏の異称。《季 夏》
中国の五行説に基づく考え方で、季節は「五時」といい、四季の終わりにそれぞれ「土用」を設けて、一年を五つに分け、春は「青春」、夏は「朱夏」、秋は「白秋」、冬は「玄冬」を当てはめて、各々季節の終わりの十八日間を「土気(土用)」とする。
なお、「青竜、朱雀、白虎、玄武」とは、東西南北、四つの方位をあらわす象徴的聖獣で四神といい、東が「青竜」 南が「朱雀」西が「白虎」 北が「玄武」である。

わが朱夏の詩は水のごと光るべし 酒井弘司
群青に雲刷く朱夏の国大和 太田鴻村

透くるほど薄きスカート今朝の夏
| 竹馬屋 | | 06:23 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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