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竹馬屋(今日の俳句)

「今日の俳句」を改めました。April 2016
俳句関連のつぶやきのプログになります。
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蕪村の恋の句

句会にこんな句を出した。

 

 ざつくりと大根切るや老の恋 杉竹

 

この句は蕪村の次の句に添えて作ってみたもの。


 老が恋わすれんとすればしぐれかな 蕪村

 

この句を本歌にしたと思われる句がある。
    老の恋春の時雨はすぐやみて 草間時彦
冬の冷たい時雨を「春の時雨」にかえて、はかなく少し柔らかい。
次の句は、燃え立つほうに向かう。
    緋牡丹や蕪村にありし老の恋 北野民夫

 

ところで、蕪村の「老が恋」の本歌は次の慈円の歌といわれている。
 我が恋は松を時雨の染めかねて真葛が原に風騒ぐなり 慈円
慕う人の心を動かすことができない恋の苦しさを、葛の葉ががぜに翻って裏葉を見せる「恨み」と詠んでいた。

 

これからはこの「老の恋」をテーマにすることを考えた。

 

手始めに、蕪村の恋の句らしきものを拾ってみた。

 

 春雨や同車の君がさざめ言
 白梅や誰が昔より垣の外
 妹が垣根三味線草の花咲ぬ
 恋さまざま願の糸も白きより
 二人してむすべば濁る清水かな
 にほひある衣も畳まず春の暮れ

 

蕪村には、「北寿老仙をいたむ」という「俳詩(新体詩)」もある。
 君あしたに去りぬ
 ゆうべの心千々に何ぞ遥かなる。
 君を思うて岡の辺に行きつ遊ぶ。
 岡の辺なんぞかく悲しき。

この書き出しのこの部分は、追悼の詩であっても、読み方で、何やら恋の句に見えてる。

 

 愁ひつつ岡にのぼれば花いばら
 遅き日ののつもりて遠き昔かな
 春雨や小磯の小貝ぬるるほど

 

 

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